8月18日の日記

サークルに行く。先輩にマジックの指導をしてもらって、公演の打ち合わせと準備をする。ダンシングケーンがダンシングしない。先輩に手を開いて杖を振るように指導される。言われたとおりにして鏡を見ると確かにそれらしくなった。なぜ今まで気づかなかったのか。先輩はマジックが上手い。技の巧拙ではなく、人に見せるという視点が機能してるからだ。先輩のマジックはちゃんと誰が見ても「わかる」。私にはそういう視点が足りていないのだ。マジックでは技それ自体の精度より、演出――つまりいかに人を騙すかのほうがたいせつだと思う。騙すことの前には納得することが不可欠で、納得したもののなかに生じる穴で騙すことが成立する。演出そのものが技術に包含されるということ、マジックの本質にせまる命題。私はまだマジックがなんなのかわかってない、この世のあらゆることに対してもそうだけど。絵を描くことも地学も同様に。

最近は生活をサボりすぎていろいろなやるべきことが溜まっている。FGOもほどほどに適当な時間に眠りたい。